グラゼニ(6) (モーニングKC)

  • 講談社 (2012年7月23日発売)
3.85
  • (24)
  • (43)
  • (38)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 402
感想 : 18
4

 華やかなプロ野球界の舞台裏を描く、一風変わった野球漫画の6巻。

 野球解説者と実況アナがどんな段取りで仕事をしているのかは、なかなか知ることができないだけに面白かった。実況アナがその場で即座に話すためには、資料を「手書き」しているというのに驚くと共に納得。学生のノートと一緒で、手書きすることを通じて知識を身体化することに意味があるということか。
 野球解説者という仕事を知れば知るほど、インテリジェンスというのは大事だなということがよくわかる。野球選手の中には、学校の勉強はサッパリだったという人も多いのだろうが、キチッとデータを集めて分析し、それを分かりやすく咀嚼・再構成して視聴者に伝えるというのは高い能力が必要だし、その能力の素地として学校の勉強はある程度の相関関係があるように私は思う。そりゃ、面白いトークで話せるキャラ押しの解説者としても生きる道はあるだろうけど、それもそこそこの実績があってのこと。地味な選手ほど、解説者としての実績で勝負する必要があるから、野球少年たち、学校の勉強もちゃんとしろよ! と、当人達に読まれもしないおじさんの忠告をここに書いてしまった…orz

 プロ野球選手のオフシーズンで大事なことの一つが契約更改。他人の年俸には詳しい凡田も、自分の年俸・評価はさっぱりの様子。ま、当然っちゃあ当然だけど。
 200勝投手を目指すベテラン投手の駆け引きも面白かったが、ここぞとばかりに地味な成果と貢献をアピールして100万円アップを狙う凡田。大きく出たようで、いじましくもある姿に笑ってしまった。

 さて、来季に向けてキャンプが始まった。ここで、大物捕手にして「大物ルーキー解説者」の北王子に、凡田は先発転向について聞かれる。地味な選手の日常風景については一通り描かれたと思うので、そろそろ凡田自身もグラウンドに落ちている銭を拾い集めて欲しいところ。続きが気になります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年9月21日
読了日 : 2012年9月21日
本棚登録日 : 2012年9月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする