探偵・日暮旅人の探し物 (メディアワークス文庫 や 2-1)

著者 :
  • アスキー・メディアワークス (2010年9月25日発売)
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本棚登録 : 2263
感想 : 217
3

五感のうち視力以外は持っていない探偵・日暮旅人。
目に見えないモノを視ることができる彼は、人の声も視えて理解することができるらしいのだが、その辺のイメージは掴みにくい。
触感がないために、家事がほぼできないという欠点があるものの、他はとくに問題なく生活できているらしいのも、どうなんだろうと首を傾げる。これからもっと描かれていくのだろうか。

なんとなく、ほわんとしたイメージのある旅人。
お人よしで、自分よりも他人を優先してしまうタイプ。
そんな彼を山川陽子が「馬鹿じゃないの」と叱る場面があるのだが・・・ちょっと言いすぎなようにも感じ、このときから彼女が少し苦手になった。

物語終盤、旅人の謎が垣間見える。
彼は何を探しているのか。なぜ素性を隠しているのか。
気になる終わり方であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日常の謎
感想投稿日 : 2012年12月3日
読了日 : 2012年12月1日
本棚登録日 : 2012年12月3日

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