短編集。私の骨、ゆきどまり、醜骨宿、髪の森、ささやき、おそれ、奇縁。
どんなのか知らずに読んだら、割とホラーだったので驚いた。元は角川ホラー文庫で出版されていたみたい。
文章の書かれ方に古さを感じた。作者が生まれたのが1947年だからかな。そのせいか「私の骨」の主人公の年齢、その語り口から60代くらいをイメージしていたら、34歳だった。びっくりした!
最初は文体の古くささが気になって、読み切れるかなと少し不安になったけど、どのお話も怖くて面白かった。最後は少し意外な展開になるのも楽しめた。
「ゆきどまり」が一番、読みながらゾワゾワしたかな。ラストが好きだったのは「ゆきどまり」と「ささやき」。
「奇縁」には驚かされた。ほかとは違った怖さ。イヤ〜な感じが残るけれど面白かった。
読後感だけで言うなら、「ゆきどまり」か「ささやき」を最後に読みたかったなあ。
表記では、「探して見ます」「行って見ないか』が気になった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年7月26日
- 読了日 : 2021年7月26日
- 本棚登録日 : 2021年7月13日
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