母の介護: 102歳で看取るまで (新潮新書 223)

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  • 新潮社 (2007年7月1日発売)
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母親は3階、女優の娘家族3人は同じ江戸川アパートの1階に暮らし、孫の世話も一手に引き受けてくれた母親が、階段で転んで寝付いたのが96歳。それから102歳で看取るまでの6年間の介護録である。母は宝塚第一期生のスターで、寝たきりになってからは鏡で自分の顔を見ることなかったほどプライドの高い女性。40歳の時に誕生した一人娘は、若かったから介護と女優業と家庭が維持できた・・とトンネルの先の見えない介護生活を記述する。介護は親族であるがゆえの精神ストレスと辛さがある。しかし102歳まで寝たきりボケずに生き続けることも大変なことだ。いずれは誰でも行く道であるがなんだか哀しくせつない。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 生活・文化
感想投稿日 : 2007年9月20日
本棚登録日 : 2007年9月20日

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