カジノ資本主義に晒され、もはや瀕死の日本社会。
医療と教育の現場から発するお二人の往復書簡集は、暖かさと熱さがあふれている。
オーバードース(薬の多用服用)は中毒死、リストカットは事故死、自殺数統計の中にそれらは含まれないとのこと。
若者が絶望して死を選ぶ・・というより、苦しみの出口を教えられない大人、そしてその大人も生きづらい社会(政治)は、おかしいけれど現実だ。
家庭と学校が生きる現場の子ども達に、なによりも「がんばらなくても、いいんだよ」と「だいじょうぶだよ」と声をかけ抱きしめることから何かが変わっていく。
国も信じられない、学校も、病院も、親も子どもも全ての関係で「信頼」が失われてしまった。
でも少しでも気づくこと、対応することが社会が変わって行くきっかけなのだと、お二人は語る。
ほんの少しの優しさをお互いに交換しあうことが、とっても大事
「だいじょうぶ」だという言葉は信頼の心が源。あったかいな。
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カテゴリ:
社会・思想
- 感想投稿日 : 2009年4月17日
- 本棚登録日 : 2009年4月17日
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