ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

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レビュー : 2235
著者 :
tktmさん  未設定  読み終わった 

村上春樹さんの本は正直苦手だった。
ありのままを受け入れると同義なのだが、イマイチ感覚的で何も言っていないような気がしていた。

この本では、死と生、その境界、それぞれの世界は繋がっていて身近にある世界なのであるということを感じた。

「私はもう終わってしまった人間なのよ。あなたの目の前にいるのはかつての私自身の残存記憶にすぎないのよ。私自身の中にあったいちばん大事なものはもうとっくの昔に死んでしまっていて、私はただその記憶に従って行動しているにすぎないのよ」
ラストの展開は最初なぜなのかわからなかったが、このコメントから、あの2人にとってあの行為は生の世界で繋がる、直子の死を共有しながらも今を生きるという想いを共有するということの象徴でもあり、だからあの時そう行動するしかなかったのかと思った。

切ないが澄み切った、キレイな文章。
他の村上春樹さんの本も読んでみようと思う。

レビュー投稿日
2018年7月29日
読了日
2018年7月29日
本棚登録日
2018年7月29日
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