選書885 日本人の死生観を読む (朝日選書)

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  • 朝日新聞出版 (2012年2月10日発売)
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創造力なき日本 からのリファレンス。タイトルのとおり、日本人が死というものをどのように定義しようとしてきたかが学べる一冊。

武士道のように、明治期において定義されたイデオロギーとしての死、志賀直哉の世界観を通じて見る哲学としての死、そして日本に古来より土着する、ご先祖さまの世界へと繋がる死。

死は門のようなものだとは、映画おくりびとの中のセリフだそうですが、その向こうが見えない、あるいは、それを通じてこそ本当の生が映し出されるという意味で、死は神殿に祀られる鏡のようなものではないかと考えさせられました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年2月1日
読了日 : 2013年2月1日
本棚登録日 : 2013年2月1日

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