インドクリスタル (下) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年1月25日発売)
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感想 : 16
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精密通信機起用の水晶発振子の水晶の種終章を求め、インド奥地まで行く社長の藤岡。そこでロサというインド人の女性に周りは振り回されながらもコヨドリ村から出る不純物の無い水晶を求めて滑動をする。現地の地主と村長、共産主義ゲリラと警察との深い争いに巻き込まれながら、なんとか、かなりの数を入手壽他ものの、直ぐ反乱が起き、藤岡は命からがら生還する。 村の水晶鉱山はウラン鉱山と交差しており、掘り起こす事で放射能がまき散らされ、死の待ちとかする事を食い止めたいロサが共産主義勢力を先導して、地主や藤岡らから事業を断念させようとした。最後は事業は失敗、水晶は最初二期多分だけとなったが、なんとか技術革新は進み種水晶が無くとも質の良い水晶が出来る技術が出来た事で会社としては良かったが藤岡は足を無くしたロサをNGOのフェアトレードで見つけロサに日本に来るように説得して話しは終わる。結構今回の本はインドの闇と裏を語るものとして重い話しが多かった。ただ日本のような人種差別の無いところでは考えられない重い課題のあるインドで今度どう向かえって行くか考えさせる一冊だと思う。よかった。 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年2月4日
読了日 : 2018年2月4日
本棚登録日 : 2018年1月27日

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