児童文学の金字塔……とも言われる本作ですが、この年になってようやく読了。前にこの作品に触れたのは、中学校の卒業生を送る会で、後輩たちが芝居をしていた時でした。
そして、確かに面白い。灰色の男たちの吸っている「煙草」の扱いに、少し無理がある気はしましたが、まぁファンタジーですからそれは良いのでしょう。
時間の概念、それを巡る大人と子供たちのせめぎ合い。普遍的な人類にとっての相棒「時」と、児童文学という形で昇華させた本作は、エンデの代表作の名に恥じないと思います。
ただ。金字塔、と言われるほど優れた作品か、と言われると、小生はちょっと首をひねります。素晴らしい作品ですが、比肩するほどのものがないとも思えない。
まぁ、本レビューは相対評価で考えていないので、絶対評価として★4つは軽くクリア。描写といいストーリーテリングといい、読んで全く損はないと思います。
(2006年読了)
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- 感想投稿日 : 2011年8月27日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年8月27日
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