モモ: 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語

  • 岩波書店 (2001年8月18日発売)
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本棚登録 : 136
感想 : 20
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児童文学の金字塔……とも言われる本作ですが、この年になってようやく読了。前にこの作品に触れたのは、中学校の卒業生を送る会で、後輩たちが芝居をしていた時でした。

そして、確かに面白い。灰色の男たちの吸っている「煙草」の扱いに、少し無理がある気はしましたが、まぁファンタジーですからそれは良いのでしょう。

時間の概念、それを巡る大人と子供たちのせめぎ合い。普遍的な人類にとっての相棒「時」と、児童文学という形で昇華させた本作は、エンデの代表作の名に恥じないと思います。

ただ。金字塔、と言われるほど優れた作品か、と言われると、小生はちょっと首をひねります。素晴らしい作品ですが、比肩するほどのものがないとも思えない。

まぁ、本レビューは相対評価で考えていないので、絶対評価として★4つは軽くクリア。描写といいストーリーテリングといい、読んで全く損はないと思います。

(2006年読了)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年8月27日
読了日 : -
本棚登録日 : 2011年8月27日

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