太宰治の処女短編集「晩年」に収録の「道化の華」を本書で初読みした。今風に言えばメタ小説とも取れる構成は、太宰の本音らしきものが随所に表れてくるが、そこの幾つもにも共感を得たのには我ながら驚いた。入水しないようにしなければ。
さておき。ビブリア古書堂シリーズで目にした本が出てきて、物語での役割を思い出しながら読むととても物語が深化する。特に「落穂拾い」と、再読になる「たんぽぽ娘」が読めたのは嬉しい。「せどり男爵数奇譚」は抜粋だったのできちんと読みたい。
そしてこれら、近代文学作品の文章の素晴らしさに驚嘆する。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年12月5日
- 読了日 : 2016年12月3日
- 本棚登録日 : 2016年12月5日
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