11月7日に読み始めた、11月7日を繰り返す人々を描いた標題作など三作の中編集。全体としてはホラーというかサスペンスというか、じわじわと真綿で首を絞められる様な息苦しさを漂わせる。どれも不思議な設定ながら、分かりやすさと納得感のある作品。1日をひたすら繰り返す、そう言葉にするとよくあるループもののようだが、そのエアポケットに落ちた市井の人々の心理を丹念に描くことで、もし自分がそうなったら、という想像を読者にさせてくれる。他作も同様。読み終えたのは11月8日だったので、ワシは無事に「その日」を超えたようだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年11月8日
- 読了日 : 2015年11月8日
- 本棚登録日 : 2015年11月8日
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