八咫烏たちの物語も6巻目にして一旦の終幕らしい。まるで大奥かのように絢爛な宮中話は、因縁渦巻く抗争の終焉で終わった。
1巻目と2巻目同様、5巻目と呼応する6巻目だったが、ちょっと前巻に状況を預け過ぎていて単巻としては説明不足感がある。
八咫烏、猿、山神、そしてヒト、ファンタジックな絵巻としてはよくできているとは思うのだが、うーん、こうまとめるのか、と首を捻る。ミステリーから始まったのに戦記物として幕を引き、ワシには、物語の軸がブレて見えてしまった。それは主要キャラにも散見されて、ちと、釈然としない結末だった。
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- 感想投稿日 : 2017年12月28日
- 読了日 : 2017年12月27日
- 本棚登録日 : 2017年12月28日
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