
「麻布でハレー彗星を見るの?」とタイトルに惹かれ手に取ったが、本当にそうだった。
現在の国立天文台が三鷹に移転する前の明治大正期、麻布に天文観測施設が置かれてたとか。と、星好きにはワクワクの雑学から入ったが、文学好きもホイホイだった。作中、「はやぶさ」が行った小惑星の名前の由来でもある糸川博士や、柳田國男、宮沢賢治がモデルと思しき人物が出てきて、無論フィクションだが、こんな交流があったのかも、と妄想すると滾る。
物語そのものはファンタジックでありつつ、ワシには正直今ひとつだったが、設定で楽しめた感。
- レビュー投稿日
- 2017年4月14日
- 読了日
- 2017年4月8日
- 本棚登録日
- 2017年4月14日
『麻布ハレー』のレビューへのコメント
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