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129頁:君は、僕とは違う常識の中にいて、その常識で、僕の持ちたがっている、僕の捕まえたがっている常識を、仲間はずれにしようとしている。僕は、そんな違うモノサシで、僕が捕まえたがっている大切なものを、ヘンな風に測られるのなんかいやだ。
140頁:”恋って素敵よ”なんてさ、”大人”のさ、女になんか言われたって、絶対に、少しもちっとも嬉しくないもん。だって、そういう女は絶対に、男の手ェ捕まえて―絶対に逃がさないって、すっごく強く捕まえて、それで、自分の孤独って、ごまかしてるだけだって、そう思うもん。
144頁:誰だって、「一人で生きてかなきゃいけないなんて、嘘だよね」って、言われたがってるし、言いたがってる。「そうだよね、そんなの嘘だよね」って、そう言われたら、みんな平気で生きていけるのに、でも、絶対にそんなことって、気がつかないんだ。バカだから。
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2006 まみ
- 感想投稿日 : 2006年5月21日
- 本棚登録日 : 2006年5月21日
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