本書は料理のレシピ本というよりは栄養学の観点も交えながら、調理においてなぜその作業をする方が良いのか?を科学的に解説した本。
書いてある内容は下ごしらえや加熱調理の温度選択のような技術にもあるが、そもそもうま味とは何か?腐敗とは何か?のようなことまで答えてくれている。
科学的に説明している分、他のノウハウ本よりは難しさがあるものの、理解できれば応用の範囲は広いと思う。
書き方として、その手順を守った場合と守らなかった場合を実験としても載せているので、腑に落ちやすい。
本書の内容がしっかり頭に入れば、ただレシピをなぞる以外にできなかった料理が、自分で考えて作る料理に変えられると思う。
まさに知は力なりを体現する良い本だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年3月2日
- 読了日 : 2025年3月2日
- 本棚登録日 : 2025年3月2日
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