和食のプロが書いた、どうやったらおいしくできるかのコツをまとめたもの。
レシピも載っているが、それ以上に各々のトピックについてなぜそれをやるのかを明確に説明している。
著者は考える料理を信条としており、漫然と流されるのでなく、なぜこうなっているのか、他のやり方ではどうかといった科学的、技術的なアプローチが大切と説く。
だから他のレシピだけが載っている本やサイトからは中々得られない普遍的な「法則」が知識として得られる。
もしこの本を読みこんだうえで、それを元に多くの料理経験を得たのであれば、例えば初見の料理やいつもと違う食材相手にもおいしく料理できると思う。
特に個人的にタメになったのは
・臭みや余分な脂を落とす霜降りの技術
・焼く、煮るの時は適切な温度がある
・だしの役割とその簡単な取り方
・味醂、酒、しょうゆ、砂糖、塩、酢の役割と使いどころ
同著者が書いた『和のおかず 決定版』と一緒に和食を作りこんでいけば、実力は上がると思う。
プロの場合は分からないが、日本人として和食の家庭料理はしっかり作れるようになりたいなあと思う人にはレシピ本とセットでオススメできる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年12月29日
- 読了日 : 2024年12月29日
- 本棚登録日 : 2024年12月29日
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