長兵衛天眼帳 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年12月24日発売)
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3.8
日本橋室町の老舗眼鏡屋・村田屋の主人・長兵衛と、日本橋小網町の目明かし・新蔵が、二人の眼力と村田屋の家宝・天眼鏡を駆使し、力を合わせて難題を解決してゆく。

「天眼帳開き」

悪名高い目明かし・巳之吉の縄張りである住吉町の裏店で起きた殺しの捜査で巳之吉が縄にかけたのは、母と妹の面倒を見つつ長屋の住人の手伝いをしながら生活を支える、近所でも評判の娘・おさちだった。
おさちへの嫌疑に疑問を抱く新蔵は長兵衛に助力を求めるが…

おさちの手についていた泥と、出所の分からない多額の支度金がおさちの立場を危うくしてしまう。

◯宮本宜明…南町奉行所定町廻同心。新蔵の雇い主。
◯小倉義則…北町奉行所の定町廻同心。巳之吉の雇い主。
◯巳之吉…新蔵の縄張りと境目が隣り合う浜町の目明かし。町民から蛇蝎の如く嫌われている悪名高い目明かし。小倉の部下。
◯余左衛門…小網町の太物屋大店・蔦屋の頭取番頭。


「真贋吟味」

深川・木場の檜問屋・福島屋の主人・矢三郎の急死に伴い、生家を出て川並宿を営む実弟が、内儀も頭取番頭も寝耳に水の書残(遺言書)を出して来た事で起きた騒動。

双方が鑑定人を出し真贋を吟味する事に…

◯やぐら下の幹二郎…木場の材木問屋の大店・木柾の次男坊で目明かしとなった変わり種。
◯福島屋矢三郎…深川木場の檜問屋福島屋の七代目主人だったが正月に急死。
◯新次郎…川並(筏乗り)宿・岐阜新を営む矢三郎の実弟。
自分を豊太郎の後見人とする矢三郎の書残を出し、全権を渡すよう迫る。
◯吉乃…矢三郎の妻。
◯中悟郎…福島屋の頭取番頭。亡き主人の信頼厚く、商売向きの一切を取り仕切っていた。吉乃の信頼も厚い。
◯豊太郎…矢三郎の息子。
元服間近だが、ひ弱で線が細い。
◯飛騨屋東七郎…今戸の檜問屋・飛騨屋の主人。福島屋の商売仇。筆跡鑑定人として名が通っている。この事件の黒幕。
◯竪川厳美斎…中悟郎側の用意した鑑定人。女と金に弱い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年2月1日
読了日 : 2021年1月21日
本棚登録日 : 2021年1月21日

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