想像以上にラディカルで刺激的な本でした。
著者は人間だけが文化を持つのは模倣する能力があるからだとし、我々が意識や自由意思と読んでいるものは、自己複製子であるミームの競合と活動の結果表れる幻想にすぎないと主張しています。
この本の主張は実在を証明するのが難しいミームという考えに立脚していて、砂上の楼閣ではないかという疑問もないわけではありませんが、生物学から始った本が最後に哲学的な結論にいたる縦横無尽の展開にはいろいろと考えさせられました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2011年6月14日
- 読了日 : 2011年6月14日
- 本棚登録日 : 2011年5月16日
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