もしもアニメーション映画のゴジラ2作目を見るなら、是非とも小説版の方も読んでほしい!
1作目同様、小説が映画を補完する形になっているからで、小説を読んでおくと、映画の世界観に深みが増す。
サブタイトルの通り、これは二隻の宇宙船が飛び立つ直前の、メカゴジラ計画を巡る人々の記録となる。
正直、昭和の特撮映画の中で出てくるメカゴジラはぴんとこなかったのだが、こちらはなんとも凄まじい。
ゴジラに対抗するために、地球人とビルサルドに残されたリソースをほぼ全て注ぎ込んで作るメカゴジラ、
そこに迫るゴジラを阻む術がない軍、
そしてメカゴジラは……!
そして、この時メカゴジラの体表に使用されたある物質が、映画の方ではとんでもない進化を遂げている。
同じヒューマノイドである人類とビルサルドの根本的な違いがここで明らかにもなる。
1作目に劣らず絶望的な状況であがく人々。
小説版にはもうひとつ、妖星ゴラスが登場するが、このゴラスもとんでもない事に使われるので、ゴラスを鑑賞した事のある人にはちょっとしたお楽しみだ。
(おいら宇宙のパイロット~♪)
さて、アニメーション版ゴジラは三部作なのだそうだ。
いったい次でどう収拾をつけるのか。
映画のラストで、三作目に登場する怪獣の名前がオープンになるので、胸がときめく!
私は映画も鑑賞してきたのだけれども、その際、ふと耳にした観客が漏らした一言に強く共感した。
「このままだと、ガメラが出ても不思議じゃねえな」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2018年6月4日
- 読了日 : 2018年5月10日
- 本棚登録日 : 2018年5月7日
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