キムが中心になって活躍するシリーズは本巻で大団円を迎える。今で言えば、これでグレー・レンズマン三部作とかになるんだろうなあ。
基本的にはキムの作戦はひとつしかなく、単純といえば単純なのだが、それが本巻で最も壮大に展開される。
非常に爽快で、わくわくどきどきしながら読み通せる。特にキムとガーレーンの対決には手に汗を握らせられる。
振り返れば、この時代のスペースオペラは太陽系を舞台にしたものの方が多い。エドモンド・ハミルトンの『キャプテン・フューチャー』ですら、基本的にはそうだ。しかるにE.E.スミスの場合は常に銀河系または銀河間レベルを舞台としていて、楽しさに目がくらみそうだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2017年3月19日
- 読了日 : 2017年3月18日
- 本棚登録日 : 2017年3月19日
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