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本書は、北大で教鞭をとられ世界で初めて人工雪の製造に成功したことでも知られる物理学者中谷宇吉郎先生の科学エッセイ集です。表題作では東北地方に居住する我々にはとても身近で、とかく厄介な存在になりがちな雪を通して科学の奥深さに触れることができます。その他にも身近な科学が、平易な文章でつづられており、初学者にも理解しやすい内容ですが、それゆえに私たちが日々見過ごしていることがいかに多いかに、否が応でも気づかされます。また本書では、著者の師寺田寅彦や湯川秀樹をはじめとする錚々たる研究仲間とのエピソードも魅力の一つですが、著者自身が一流の科学者であるにもかかわらず、著者の師や仲間への尊敬の念と謙虚な姿勢が随所から伝わってきます。実は私も自身の恩師から本書を紹介いただきました。良い先達との出会いは人生に大きな影響を及ぼします。学生の皆さんが、本学で人生の師、良い友に出会われることを願っています。
(推薦者:食農学類 石川 大太郎 先生)
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カテゴリ:
2020図書館運営委員会推薦図書
- 感想投稿日 : 2020年10月13日
- 本棚登録日 : 2020年10月13日
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