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例えば福島第一原発事故後の健康を巡る「科学的(とされる)」言説のような,科学の問題ではあるものの,科学だけの問題ではない類の問題に係る言説を読み解くにあたり,一つの重要な視点を与えてくれる良書。もし,この本が原発事故前にベストセラーになっていたら,事故後に「科学的」言説が引き起こした混乱のうち,かなりの程度は生じなかったことであろう。「学問の府」であり「科学の砦」である福島大学が事故後に学長名で発信したメッセージの「疑似科学性」も,即座に看破されていたはずだ。今からでも遅くない。この本を,まずは,福大生必読の書としよう。同種の事件は,おそらく,また起こるだろうから。
(推薦者:共生システム理工学類 永幡 幸司先生)
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カテゴリ:
2018図書館運営委員会推薦図書
- 感想投稿日 : 2018年10月24日
- 本棚登録日 : 2018年10月24日
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