西域とは中国の西方にある国々の総称。著者は「敦煌」「桜蘭」など多くのシルクロードものを書いていますが、この本は著者自身が実際にシルクロードを訪れた際の紀行文で、新聞に連載されたものをまとめた一冊です。冷戦時代とあって渡航もままならなかった旧ソ連領の西トルキスタン、キルギスタン、ウズベキスタンなどを訪ね、そのときの印象を綴りながら、名所旧跡にまつわる歴史物語を織り交ぜていくスタイル。40年以上も昔の紀行文ですが、いま読んでも純粋に西域へのあこがれをかき立ててくれます。
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高橋俊宏さん
- 感想投稿日 : 2011年9月9日
- 本棚登録日 : 2011年9月9日
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