題材などに時代を感じさせる本でした。
一寸法師の夫人と一寸法師の密会のシーンがとても気持ち悪く、生々しい描写は控えめであるのにむしろそのせいで余計にこの畸形魔(作品の中で使われている言葉です)が恐ろしくてたまりませんでした。
最後の真犯人言及で、私個人にとってはかなり納得のいかない終わり方をしましたが、凄まじい物語でした。
他にも短編が収められています。百面相役者が面白かったです。江戸川乱歩の追記を読むまでは、実は最後のRは百面相役者が自分の秘密を暴こうとしたRを殺めてその顔の皮を剥製にして、主人公を管に巻いたのではないかと思ったくらいでした。
江戸川乱歩の作品を読んだのはこの本が初めてなので、また色々読みたいと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年5月18日
- 読了日 : 2013年5月18日
- 本棚登録日 : 2013年5月18日
みんなの感想をみる