武器としての決断思考 (星海社新書)

著者 :
  • 星海社 (2011年9月22日発売)
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特に目新しい気付きは得られなかった。簡単に読めるので、改めて、頭の整理をする時には良い本。

≪Memo≫
・メリットが成立する3条件
 1)内因性(問題があること)
 2)重要性(その問題が深刻である)
 3)解決性(問題がその行動で解決する)

・デメリットの3条件
 1)発生過程(行動をとった時、新たな問題が発生する)
 2)深刻性(その問題が深刻である)
 3)固有性(現状はその問題が生じていない)

・反論のポイント

メリットへの反論
(内因性への反論=問題はそもそもない?)
 ①行動をとらなくても問題は解決する
 ②そもそも現状に問題はない
(重要性への反論=たいした問題でない)
 ③質的に重要でない
 ④量的に重要でない
(解決性への反論=その方法では解決しない?)
 ⑤行動しても別の要因が生じて問題は解決しない
 ⑥行動は問題を正しく解決しない

デメリットへの反論
(発生過程への反論=新たな問題は生じない?)
 ①行動だけではデメリット発生に至らない
 ②行動の影響はデメリット発生に至るには弱い
(深刻性への反論=たいした問題でない)
 ③質的に重要でない
 ④量的に重要でない
(固有性への反論=すでにその問題は生じている?)
 ⑤現状でも問題は起こっている
 ⑥行動を取らなくても将来同様の問題が起きる

・「裏をとる」のではなく「逆をとる」
「裏をとる」というのは、その情報が正しいかどうかを複数のソースから確認する事を指しているが、いくら確認したところで、同じ意見・主張の人だけから話を聞いたのでは意味がない。反対の立場の人の意見を聞いて、その根拠を確認する。

・因果関係の3つの詭弁
 1)因果関係が逆
 2)因果関係と相関関係を混同
 3)他の原因があるかもしれないが、特定の原因にのみ着目

・価値ある情報とは
「実は…」という情報。皆が知っている情報とは違うもので「本当はこうだ」という情報。

・すべての人はポジショントーク
自分の立場に基づいた偏った意見。都合の悪い事があっても、(自分を否定してしまうので)自分が信じたいこと、他人に信じ込ませたいことばかりを言う。断言する人に限って不安が多い。

・一般論を言ってきたら例外を聞く

・相手からナメられたもん勝ち。相手を油断させた方が本音が聞ける。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2012年3月25日
読了日 : 2012年2月6日
本棚登録日 : 2012年3月25日

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