特に目新しい気付きは得られなかった。簡単に読めるので、改めて、頭の整理をする時には良い本。
≪Memo≫
・メリットが成立する3条件
1)内因性(問題があること)
2)重要性(その問題が深刻である)
3)解決性(問題がその行動で解決する)
・デメリットの3条件
1)発生過程(行動をとった時、新たな問題が発生する)
2)深刻性(その問題が深刻である)
3)固有性(現状はその問題が生じていない)
・反論のポイント
メリットへの反論
(内因性への反論=問題はそもそもない?)
①行動をとらなくても問題は解決する
②そもそも現状に問題はない
(重要性への反論=たいした問題でない)
③質的に重要でない
④量的に重要でない
(解決性への反論=その方法では解決しない?)
⑤行動しても別の要因が生じて問題は解決しない
⑥行動は問題を正しく解決しない
デメリットへの反論
(発生過程への反論=新たな問題は生じない?)
①行動だけではデメリット発生に至らない
②行動の影響はデメリット発生に至るには弱い
(深刻性への反論=たいした問題でない)
③質的に重要でない
④量的に重要でない
(固有性への反論=すでにその問題は生じている?)
⑤現状でも問題は起こっている
⑥行動を取らなくても将来同様の問題が起きる
・「裏をとる」のではなく「逆をとる」
「裏をとる」というのは、その情報が正しいかどうかを複数のソースから確認する事を指しているが、いくら確認したところで、同じ意見・主張の人だけから話を聞いたのでは意味がない。反対の立場の人の意見を聞いて、その根拠を確認する。
・因果関係の3つの詭弁
1)因果関係が逆
2)因果関係と相関関係を混同
3)他の原因があるかもしれないが、特定の原因にのみ着目
・価値ある情報とは
「実は…」という情報。皆が知っている情報とは違うもので「本当はこうだ」という情報。
・すべての人はポジショントーク
自分の立場に基づいた偏った意見。都合の悪い事があっても、(自分を否定してしまうので)自分が信じたいこと、他人に信じ込ませたいことばかりを言う。断言する人に限って不安が多い。
・一般論を言ってきたら例外を聞く
・相手からナメられたもん勝ち。相手を油断させた方が本音が聞ける。
- 感想投稿日 : 2012年3月25日
- 読了日 : 2012年2月6日
- 本棚登録日 : 2012年3月25日
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