動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

4.01
  • (229)
  • (316)
  • (181)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 2352
レビュー : 295
著者 :
星野利夫さん 自己啓発,価値観,思想   読み終わった 

◆結論 ~ 星の数 ~
★★★:「費用と時間」をかけても読んで欲しい、「内容」が非常に良い(30%)

◆感想文 ~ 読む前、読んだ後 ~

◇読む前の感想

 FAJの友人から紹介されて即購入。そして、放置すること約半年。(--;)正月休み中に読みます!・・・と豪語したもの、実際に読んだのは梅雨明けでした。(・・・ごめんなさいごめんなさい。)

◇読んだ後の感想

 「生命とは何か」、「生きるとは何か」について、生命工学、生命分子工学の観点からアプローチした本です。私のような凡人にでも分かるように説明する一方で、その深遠さを全く失っていない、素晴らしい本です。(数学エッセイ本の大半は、全くその逆で、平易に説明しようとする余り、大切なことを陳腐なことのように書く傾向があります。・・・ということを、動的平衡を読んで気付きました。)まるで、自分が生物学者にでもなった気分で、大変気持ち良く読み進めることができました。(^^)
 第一章の中で「記憶とは分子レベルで考えるとどういうことか?」の問いには、私の中に眠っていた科学少年の心を激しく揺さぶられました。(ええっ!?いやだっ!えっ!?何?記憶ってどいうこと!?!?・・・って感じです。w)
 その後、シナプス、ニューロン、中枢神経、末梢神経と言った言葉がワンサカ出てきますが、全く苦痛では無く、寧ろ専門用語の海に浸ることが心地良いような、そんな気持ちで読めました。(^^)

 さて、かなり衝撃的な内容がありました。ちょっと箇条書きにしてみます。(カッコ書きは私の感想)

・人はなぜ錯誤するか
 (え?科学的に説明できるの?)
・コラーゲンを食物からたくさん摂取すれば肌の張りを取り戻すことが出来るだろうか。答えは端的に否である。
 (マジで!?!?!?ご近所のコラーゲンファンのおば様に教えなきゃっ!(汗))
・各細胞はそれぞれ徐々に専門化の道を歩み始める。(略)この分化はどのように決定づけられているのか。あえて擬人的な喩えをするならば、各細胞は周囲の「空気を読んで」、その上で自らが何になるべきか分化の道を選んでいるのである。君が脳になるならば、僕は脊髄になる。君が皮膚になるなら、私はその下の支持組織になるという具合に。
 (ええっ!?設計図があるわけじゃないの!?「空気読んで」って・・・。要は、行き当たりばったりってこと!!??)
・カニバリズムとういう行為がもたらす生理的嫌悪感の由来に、生物学的根拠を求めるとすれば、そこに病原体に感染する多大なリスクがあるからに違いない。
 (おおっ!その仮説は思い付かなかった!納得♪)

 おまけ
 以下は、意味が分からなかった熟語。
 (勉強になります・・・。(滝汗))
・陥穽 ・箴言 ・思惟 ・巷間 ・嚆矢 ・捨象

(参考:評価基準)
★★★★★:座右の書である、または、座右の書とすべきである(10%)
★★★★:自分の知り合い、友人、家族全員が読んで欲しい(20%)
★★★:「費用と時間」をかけても読んで欲しい、「内容」が非常に良い(30%)
★★:暇な時間で読めば良い(20%)
★:読んでも良いが強く薦めない、他にもっと良い本がある(20%)

レビュー投稿日
2013年7月21日
読了日
2013年7月14日
本棚登録日
2012年12月25日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』のレビューをもっとみる

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする