ウメサオタダオと出あう  文明学者・梅棹忠夫入門

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  • 小学館 (2011年12月12日発売)
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今年は「予言者 梅棹忠夫」から始まってディスカバー梅棹忠夫の一年でしたが、年末にむけたこの時期にとっても楽しい本書まで辿り着きました。たまたま日経新聞の石毛直道の「私の履歴書」でも梅棹忠夫と小松左京を二人の天才と言っていましたね。この本は2012年の「ウメサオタダオ展」の来場者アンケートを梅棹考案の京大型カードに書き込む、というみんなが梅棹忠夫を体験するという企画から生まれています。教えられる勉強、ではなく、行動する勉強を実践するナイスな企画。「はっけんカード」には子供から大人まで巧拙関係なく文章ではなく絵も書き込んでいて展示の楽しさ、熱さが来場者に伝播していることを感じます。展覧会行きたかったなぁ…学問って結果としての業績と同じくらい取り組みとしてのワクワク感が大切なことを改めて。ワクワクの天才、梅棹忠夫はウメサオタダオというコーパス(遺体あるいは資料→今回初めて知った言葉!)になって我々の知的好奇心を刺激し続けていくと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年11月25日
読了日 : 2017年11月25日
本棚登録日 : 2017年1月15日

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