1Q84 BOOK 3

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レビュー : 1751
著者 :
touxiaさん 青春/恋愛   読み終わった 

牛河から始まる・・・・ストーリー。
ちょっと意外である。
牛河が どんな役割をするのか、
楽しみである。

したたかさ というものを 文字でとらえることは 難しい。
でも 牛河 が中心人物になるのは
ムラカミハルキの世界でも めずらしい。

いやな奴の 象徴である 牛河が、
どんな風に絡んでいくのか?

リトルピープル、ふかえり、そして 教団。
いくつかのキーワードは かわっていないが。

青豆は いじらしく 天吾を 待ち続けるのである。
なぜ 天吾なのか?
生きようとしていた希望が 天吾。
それをわからないがゆえに 感情とは 飛躍するものである。

天吾にあえば 何がわかるというのか?

天吾は 意識を失って確実に死に向かっている父親に 
向き合っている。
一方通行としての コミュニケーション。
何も言わないから 向き合えるのかもしれない。
父親とは そういう存在である。

窓の外から聞こえる 波の音が 
こんな風に描写されると、
なにか 自然のたくましさが 伝わってくる。

エヌエッチケーの集金人が 牛河的でもある。
なぜしつこく付きまとうのか?
それが 天吾によって 解き明かされる。
なるほどそういう仕掛けですか。
うまいですね。

そして 天吾は 父親と 和解をする。
このことが 今回の重要なテーマなのだろう。
ムラカミハルキにとって 父親との和解を
あえて持ち出したのは おとしまえ としての
語りだった。

でも なにか 重要なものが 
スポイルされているような気もする。
つまり 父親との距離感は 相変わらずちじまっていない。
そして なぜ 父親に対して 不信感を持ったのか?
そのことが エヌエッチケーの集金人だったという
ことに矮小化されすぎている。
これだけ いわれるとNHKも迷惑だろうね。

安達クミは 適度の距離感があって
めずらしく 抑制している。
ムラカミハルキも あたりかまわず 
セックスするだけではないようだ。
据え膳食わぬは 男の恥みたいなところがあったのに。

怒りが消えて、子供が宿る。
雷鳴の夜につながる。
おなかが 少しづつ膨らんでいく。
希望も同じように。

月は 二つなのか 一つなのか。
紛れ込んだ世界にあったものは
二人を結びつける ためにあるような。
二つの月は 一つになった。
めでたしめでたし・・・・ということか。

レビュー投稿日
2013年2月28日
読了日
2013年2月28日
本棚登録日
2013年2月28日
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