小堀遠州 綺麗さびの極み (とんぼの本)

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レビュー : 6
touxiaさん 創造都市農村/建築/不動産   読み終わった 

画像があって、実にわかりやすく説明している。
お茶の巨匠 千利休、古田織部、小堀遠州の3人の
系譜とその成り立ちがよくわかる。
千利休 個性豊かに自由に生きた。
色味やデザイン・造形性を徹底的に抑制した。
茶室は、暗く、洞窟的で、1対1の関係。密室茶室。
古田織部 激しい破格の茶
ゆがみ、ひずんだ、ひょうげた、焼き損ない。
慶長時代(1596年から1615年)のカブキに通じる。
小堀遠州 綺麗さび。ツヤがある。
綺麗キツハ(ぎっぱ;立派)で、美しく見栄えする
定家様の字を認める。
平衡感覚にすぐれ、洗練された華奢の美。
季節感を重視したしつらえ。
利休のわび、東山文化の書院の茶、古典的な王朝文化。
小間から、鎖の間へ、そして書院に、接待の場を変えていく。
茶室も天井を砂ズリにして、あかりを取り入れる障子を多用。

利休の正、織部の反、それを統合した合わせの世界が遠州。
利休も織部も作為的であるが、遠州は、自然。

遠州の「古きとて形いやしきを用いず、
新しきとて姿よろしきはすつるべからず」
よく整理されていた遠州の到達した心境がよく理解できる。

遠州は、アートディレクターだった。

レビュー投稿日
2020年4月25日
読了日
2020年4月25日
本棚登録日
2020年4月25日
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