牧野富太郎の厳格で、ずぼらという「破調の美」
という人間性をうまく描き切れていないが、
しかし、その歴史的な流れを詳しく書いてあり、
おもしろい。
1862年 5月22日 に 牧野富太郎がうまれたが・・・
その前日・・・・
5月21日(文久2年4月23日) - 寺田屋事件があった。
坂本竜馬 26歳のとき。
そういう 時代の人であることに 驚く。
牧野富太郎の影の存在としての村越三千男。
村越は、つねに時代感覚にすぐれた
編集者だったのかもしれない。
そういう意味では、牧野は、
つねに植物の「泰斗」たろうとした。
何か、とてもおもしろいものを感じました。
牧野富太郎は 日本の植物学の基礎をつくったことは
間違いないといえる。
しかし、今はほとんど忘れられている 村越三千男 という存在を
うきぼりにしたことがこの本の優れたところだろう。
牧野富太郎の編集能力と村越三千男の編集能力は
時代を捉えるのは あきらかに 村越三千男にあったのだろう。
牧野富太郎は ある意味では 不器用な世の中の生き方をした。
が 結果として 後世に 評価された。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
園芸/観葉/花
- 感想投稿日 : 2012年10月25日
- 読了日 : 2012年7月19日
- 本棚登録日 : 2012年10月25日
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