戦争が遺したもの

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レビュー : 22
touxiaさん 戦争/軍隊   読み終わった 

いっぱい 心に引っかかる「言葉」があった。
イヤー。久しぶりにいい本に出会った。

戦争から戦後の思想史が 鳥瞰 できる。
こうやって ひとりの鶴見俊輔の人生を浮き彫りにするだけで
時代がはっきりと見えるというのがすばらしい。
上野千鶴子、小熊英二は 質問者 として優れている。

原点としての成り立ちについて
鶴見俊輔は 1922年(大正11生まれ)
私の父親は 4歳年下なので 私から見ると父親世代である。
そんな鶴見俊輔が 生い立ちにさかのぼって 自分のhistory を語ろうとする。

鶴見俊輔には 母親という存在が大きな意味を持っている。
過大なる期待を持った 母親が 
鶴見俊輔を折檻をし続けて トラウマになるほどに。
そのため 女性との付き合い方に 苦労したようだ。

鶴見俊輔は 母親に 「悪い子」といい続けられて
自分は 悪い子だと思って 生き続けた。
そのことは 懐疑主義 という立場になる原因とした。

伊藤俊輔の父親は 総理大臣であった伊藤博文の前の名前が 
伊藤俊輔という名前だったので・・・
その「俊輔」を 自分の子供 鶴見俊輔に付けた。 
日本で1番になるように期待を込めた。
父親は 1番病にとりつかれ 自らも 総理大臣になりたいと思っていた。
鶴見俊輔は 自分の名前が重荷だった。その名前を返上したいと思った。
彼は 自分で 名前を 「狸男」と呼ぶ。
彼にとっては タヌキ が気楽らしい。
今風に言えば 鶴見タヌキ俊輔という名前がいいだろう。

生い立ちとは その後の人生にどれだけの影響を与えるのだろう?
鶴見俊輔は言う 
『私の生い立ちについて話しておきたいんだ。
 これは私の思想や行動の方法以前の方法につながるものなんだ。
 原点というか、制約といってもいい。』

レビュー投稿日
2012年11月20日
読了日
2009年3月7日
本棚登録日
2012年11月20日
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