ただただ「根が深い」という感覚を覚えた。
同和問題は西日本で主に語られる、という印象でいたが、舞台は長野である。
主人公の瀬川丑松が段々と追い詰められる様は読み応えがあった。「川の向こう・・・」という表現が、本当に出てきた表現であり、戦後であれそれは存在した表現であるそうだ。
そして、彼が独白するシーンの後、生徒が校長室に直談判をしにいく、その様も感動的であった。
最終的に彼は厄介払いのように扱われてしまう。
同和問題は今にも尾を引く問題である。大阪符豊中市の森友学園の場所は、関西では公然の秘密のように語られる場所であるそうだ。今後どうなっていくのか。問いかけられている気がした。
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- 感想投稿日 : 2018年4月16日
- 読了日 : 2018年4月3日
- 本棚登録日 : 2018年4月16日
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