自然認識の限界について 宇宙の七つの謎 (岩波文庫 青 923-1)

  • 岩波書店 (1928年3月10日発売)
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感想 : 2
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彼の「我々は知らない、知ることはないであろう。」を長々と解説した書物であるが、正直時代遅れと云わざるをえないであろう。それもそのはず、「力の本生」や「自由意志の期限」などは現在大いに研究されているし、彼の生きた時代はまだ量子力学も研究されていないだろうし、湯川秀樹の中間子理論も発表されていない。まだまだ物理学や素粒子の研究が進んでいないがゆえに、このような結論に至ったのではないか?と考える。そもそもこの時代、宇宙には始まりもなければ終わりもないとする考え方が主流であり、そうであればこうなるであろうと思う。
彼が今の時代に蘇り、ヒッグス粒子がどうとかいう話を見れば、変節するであろうと思われる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年11月12日
読了日 : 2012年10月8日
本棚登録日 : 2012年10月8日

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