戦後の日本の自民党は基本的に複雑怪奇であり、よく分からないことが多いが、この本を読めば大筋分かるのではないかと考える。
戦後のは、吉田学校を基本とする保守本流(池田勇人・佐藤栄作・田中角栄・竹下登・小沢一郎)と、それに対抗する鳩山一郎~岸信介が軸とされる。
基本的に保守本流は「経済主義・合理主義」であるとされ、保守傍流は「政治主義・復古主義」である。昭和の妖怪とされた岸信介が、
基本的には過去の話とは云え、今でも小沢一郎・安倍晋三・麻生太郎などの派閥を受け継ぐ政治家は少なからずいるし、彼らの系譜を考えれば、大筋当たっているようにも思う。
小選挙区制で概ね派閥は解消して、政策集団になりつつある。民主党は一応政権交代を果たし、自民党の「体制内純化」を超えつつある、ともいわれるが・・・。
「戦後史の中の日本社会党」と対にして読むと、戦後日本政治を大いに理解することができるのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年9月22日
- 読了日 : 2010年9月22日
- 本棚登録日 : 2010年9月22日
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