バーニー・サンダース自伝

  • 大月書店 (2016年6月24日発売)
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感想 : 11
5

もっと早くに読んでおけばよかった、と思った本である。ただ内容自体は彼がバーリントン市長からヴァーモント州選出の上院議員になるまでの、当選と落選を繰り返した自伝である。
彼は上院議員で民主党と統一会派を組んでいたのはかなり前から知っていたが、組む前の下院議員や市長選では、民共双方とも敵であったのには、ただ驚かされた。二大政党のろくでもなさを、まざまざと痛感させられた。彼の政治家時代は、ビル・クリントン大統領であったが、まさか彼を手放しで称賛するはずもなく、極めて批判的であった。
彼は極めて「思いやりがあり」、「現実的」であり、本当に「弱者の味方」であると痛感した。反戦思想家ではあるが、退役軍人にも敬意を払い、支持を求める。また弱者を救うために、弱者に寄り添い、時には粘り強く個別訪問を行う。経済的に困窮を極めている人は、政治に絶望している場合が多い。しかし彼はそれを変え、市長選で勝利し、バーリントン市を「バーリントン人民共和国」といわしめるまで、彼は支持を固めた。
また反対派の執拗な攻撃も、時には反論し、時には受け流した。相手の論理を逆手に取り、相手をぎゃふんと言わしめる能力さえ、彼は持っていた。
今回の大統領選で、彼は民主党の候補としてヒラリー・クリントンと大接戦を演じた。特別代議員票で彼は負けてしまったが、一般党員票では勝った州さえある。大統領選の本選では、どうなってしまったであろうか。アメリカ民主党は、「今何が必要か」を真に考えなければならないであろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年2月14日
読了日 : 2017年1月28日
本棚登録日 : 2017年2月14日

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