自由論 (光文社古典新訳文庫)

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  • 光文社 (2006年12月7日発売)
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感想 : 33
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自由とはなんであるか、そして今語られている「民主主義」「○○の自由」について、だいたい答えが書いてある。まるで、教科書のよう。

彼は東洋と西洋を対比し、「教育」「交通の発達」「そもそも自由度の発達に差があった」と説明している。これも大体あてはまっていよう。

かつ、宗教観の対立は「宗派の教理の矛盾が生じない程度」に互いに自由を尊重すべきであるとする。宗教の教理は組織の問題であるようで、習慣の問題であるのだ。

あとは、愚行権の問題であるとか、自由と財産の問題であるとか、ありがちな議論だ。とにかく一度通読すると、「このときから人間は変わっていないし、議論の主題も大して変わってない。」と痛感させられる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年1月18日
読了日 : 2013年10月27日
本棚登録日 : 2013年12月28日

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