普段こういったビジネス書は買わないのだが、内容に惹かれて買ってみた。
銀行の今おかれている状況を俯瞰することが出来た。
マイナス金利は必ずしも好景気には結びつかず、無借金経営(与信が成り立たなければ金融の介在する余地がなくなる)ばかり、営業もろくにやっていない中、銀行のおかれる位置は微妙だ。一時期「商社不要論」が言われてしまったが、「銀行不要論」も言われてしまう時代が遠くないだろう。バブルの頃の「不良債権」もまだ終わっていないようだ。事実、地銀は統合が進んでいる。案の定、マイナス金利は銀行の死蔵を進め、各種手数料商売に走り出している。そうすると預金者は敬遠しタンス預金に走る、それの打開策を見いだせていない(後半のAI云々の箇所は専門知識がないので、理解は難しかった)。
基本ビジネス書であるので、営業や経営の示唆もあったが、そこは斜め読みであった。各々の人材の営業力やAIの投入でいなくなってしまう人材の示唆が記されていた。
全体として、専門書のようでもあった。あまり普段を手を出さない分野でもあるので、最近の経済系の動向をしるよいきっかけにもなった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年7月27日
- 読了日 : 2017年7月4日
- 本棚登録日 : 2017年7月25日
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