天の鹿 (福音館文庫 物語)

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本棚登録 : 70
レビュー : 11
著者 :
大吉さん 絵本・児童書   読み終わった 

力強いのに物悲しさを感じる独特の文体に、呑み込まれるように読みました。
鹿撃ちの名人が牡鹿に連れて行かれた鹿の市、そこで宝石を手に入れる。そして彼の娘たちも牡鹿に連れられて鹿の市へと行く。昔話の定番通り三度繰り返し末娘が真の宝に辿り着く、と思ったらそんなに単純では済まない展開が待っていました。自分のキモを食べた娘を捜していた牡鹿と、運命の人を感じ取っていた末娘。キモを食べるということは一体化すること、つまり牡鹿も娘も自らの半身を求めていたのかも。ラスト牡鹿と娘は天に昇っていきます。それは求め合うもの同士が昇華したということなのか。美しいだけに悲しさも際立つものでした。

レビュー投稿日
2013年10月17日
読了日
2013年10月17日
本棚登録日
2013年1月24日
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