Long Way Gone

著者 :
  • FSG Adult (2008年8月5日発売)
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本棚登録 : 22
感想 : 5
3

シエラレオネの元・少年兵の自伝。現在はNYに住み、国連やNGOで活躍してます。

なんで内戦が起こるまで普通に暮らしてた少年が、
何十人もを前線で滅多殺しにできるようになっちゃうのか。
「子供ゆえの残酷さ」とか言われることあるけど、全部大人の仕込みです。
非常に生々しく単純な理由で、引き込まれてく少年達。 奪われた子供時代は決して戻りません。
非常に辛い現実が淡々とかかれてて、リアリティなんて正直ない。あまりにも凄惨でとてもじゃないけど彼らの気持ちをわかった気になんかなれないけど・・・失ったものの大きさは、感じ取れた。


一番問題とされる社会復帰の段階についても、詳細かかれてました。どうやって軍から引き離すのか謎だったんだけど、そうか、そういう取引が・・・といった感じ。
国連の楽観的な現実見ない対応も書かれてるけど、元少年兵の彼らに授業ボイコットされようが刺されようが脅されようが、それでも「it is not your fault that you did such a thing to me」と、見捨てず語り続けたのもほんと。それが確実に子供に届いたのも、ほんとだと思う。
組織として足りない部分はあるかもしんないけど、個々の職員は、誠心誠意、頑張ってるんじゃないかなぁと。希望的観測だろうが、感じました。


皮肉なのは、彼らを戦争に巻き込むのも大人なら、社会復帰させられるのも、大人なのよね。エゴじゃなくて、事実として。
紛争両当事者が子供兵を採用する側なら、やっぱり外部が引っ張り出すしかないと思う。大人が。こればっかりは、放っておいてどうなる問題じゃない。


自伝の類は、主観や記憶に頼るところが多くて、信憑性は少ないかもしれないです。
でも、現実に起きてることに最も近い声として、聞く価値はあると思うんです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 机上の社会勉強(NF)
感想投稿日 : 2009年11月25日
読了日 : 2009年11月22日
本棚登録日 : 2009年11月25日

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