泡をたたき割る人魚は

著者 :
  • 講談社 (2012年7月6日発売)
3.13
  • (5)
  • (7)
  • (26)
  • (5)
  • (3)
本棚登録 : 167
感想 : 30
3

小さい頃から魚になりたいと思っていた薫。

島にある家にはそれぞれ泉があり、その水は地下で管のように繋がっていた。

男たちと話すのは楽しくて、だけど恋人という関係に縛られるのは避けたいと思っていた。

願いをかなえてくれるおばあさんに、ついに魚にしてもらい人魚となった薫は、地下を流れる水脈を泳いで、各家にある泉から顔を出しては人間たちを観察していた。

金持ちの男の人の家に住み着くようになり、愛のない結婚をして、恋はしなかったものの、島に住み着くワニによって完全な魚となった薫。

自由の身となったのに、瀬戸くんの家の金魚鉢に入れられ、彼をずっと見ていることは出来ても、話すことも体を重ねることもできなくなった。

独特な、世界観。
人との距離感って難しいのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2019
感想投稿日 : 2019年6月22日
読了日 : 2019年6月22日
本棚登録日 : 2019年6月22日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする