[ 内容 ]
新聞は、いかにして権力の前に屈服していったのか―。
大正から昭和初めにかけての新聞黄金期に、編集・経営の実権を握っていた「筆政」緒方竹虎。
関東大震災、満州事変、二・二六事件、ゾルゲ事件、日米開戦、中野正剛憤死という大事件のたびに、朝日新聞は右翼や東条軍閥の執拗な弾圧を受け、同時に「資本と経営」をめぐる激しい社内抗争が噴出した。
苦闘する緒方の姿を通じて、いまも新聞・メディアを呪縛しつづける「権力と新聞」「大株主と経営者」の宿命的課題を、膨大な秘蔵資料をもとに検証する。
[ 目次 ]
1 新聞はいかにして一大敵国となったか
2 「筆政」緒方の誕生
3 軍部に抗することはできたか
4 二・二六事件の仁王立ち
5 日米開戦への道
6 ゾルゲ事件と中野正剛の憤死
7 「反緒方」のクーデター
8 潰された和平工作
9 統制に屈服した新聞
10 新聞にとって「戦争」は終わっていない
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カテゴリ:
朝日選書
- 感想投稿日 : 2010年7月15日
- 読了日 : 2010年7月15日
- 本棚登録日 : 2010年7月15日
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