旅涯ての地〈上〉 (角川文庫)

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5

【本の内容】
<上>
13世紀、イタリア。

元王朝クビライ・ハンに仕えたマルコ・ポーロ一族がヴェネチアに帰郷した時、一行の中に宋人と倭人の血を引く奴隷がいた。

名は夏桂。

密貿易に失敗した彼は奴隷に身を堕とし、マルコたちに買い取られたのだった。

その運命は、偶然手にした一枚のイコンによって大きく変転する。

イコンは当時、邪教と呼ばれたキリスト教・異端カタリ派の所有するものであり、それはキリストの「聖杯」でもあったのだ。

そして夏桂は謎の女伝道師マッダレーナに導かれ、信者たちの隠れ住む“山の彼方”へと旅立つが…。

荘厳な歴史ロマン大作。

<下>
“山の彼方”に辿り着いたマッダレーナと夏桂は司教ベルナルドを訪れ、イコンを差し出した。

その中には、『マリアによる福音書』が隠されていた。

これこそ、カタリ派が探し求めていたものだった。

イエスの真の言葉がヘブライ語で書き記されているこの書が、ローマ教会の手に渡り、闇に葬りさられる前に、司教はラテン語への翻訳を急がせた。

しかし、その衝撃的な内容を知った司教は倒れ、大子ジュリアーノまでが、異端審問官への密告で火刑に処される。

夏桂がもたらしたイコンが、一つの村を、揺るぎないはずの信仰を、崩壊させてゆく…。

荘厳な歴史ロマン大作。

[ 目次 ]
<上>


<下>


[ POP ]
最近会社でいろんな事をしているせいか、外に出ていない。

もちろん旅行なんて行ってない。

その寂しさを少しは紛らわせてくれたのかなと思う。

マルコ・ポーロなんかがいる時代の、西の涯ての国に来てしまったなと、素直に感じてしまった。

オモシロイのが、当時の人々が居ると思っていた悪霊、悪魔、神様なんかが、当たり前のように出て来ちゃう所。

平気で手がある魚が捕れたり、バジリスクなんて化け物もいるし、しかも結構さらりと書いてたりもする。

そんな風に様々な生活様式、宗教、人種なんかをごっちゃごちゃと鍋で煮て、飲まされた感じがした。

しかも後味も不思議と良かった気がしている。

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[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ワンコイン文庫(角川文庫)
感想投稿日 : 2014年10月5日
読了日 : 2014年10月5日
本棚登録日 : 2014年10月5日

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