【本の内容】
人間の大病は一生に三度ほど。
そのとき自分の臍の緒を煎じて飲むと妙薬となる、という。
幼少期に肺炎を患った峰子は、自分のそれの行方が俄かに気になる。
ラスト1行に戦慄する表題作ほか、皇国の世に小学校を包む妙なる調べ「月光の曲」、亡夫の運命を高名な占い師に尋ねたくなった妻の心理「星辰」、コーンスターチを大量購入する女の秘密「魔」。
生の不思議に酔う、純文学短編集。
[ 目次 ]
月光の曲
星辰
魔
臍の緒は妙薬
[ POP ]
戦時中の小学生のくらしを独特のテンポでつづった「月光の曲」。
本人の臍の緒が大病の妙薬になるという言い伝えに翻弄される表題作ほか、一風変わった事柄にこだわりを抱き、それを追求しようとする女性の心理を描いた3編を収録。
[ おすすめ度 ]
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[ 参考となる書評 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ワンコイン文庫(新潮文庫)
- 感想投稿日 : 2014年10月31日
- 読了日 : 2014年10月31日
- 本棚登録日 : 2014年10月31日
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