【本の内容】
ひと夏の狂おしく濃密な恋を描く「鶴」。
失恋したばかりの女性が経験する一夜の出来事「七夕」。
別れた亭主が転がり込んだことからはじまる再生の物語「花伽藍」。
別れの余韻が静かに漂う「偽アマント」。
未来への祈りにも似た「燦雨」。
結婚というルールを超えて結ばれた無垢で生々しい愛の歓びと痛み、そして愛にあぶりだされた孤独を、鮮烈に彩り豊かに描いた珠玉の短編集。
[ 目次 ]
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恋愛は辛い、切ない。人間は死ぬまで孤独だということを、徹底的に知らしめます。
一人でいるときより、二人でいる方が一人を感じるって不思議だなと常々思うわけです。
その疑問に、この物語は答えてくれます。
本書は女性同士の恋愛を様々な形で描く短編集。
登場する女性たちはみんな孤独で、相手がいようがいまいが、最期まで一人で生きていくことを、当たり前のように受け入れています。
結婚しようが子供を作ろうが、人はいつでもひとりぽっち。
女性しか愛せない彼女たちは、結婚や出産というフィルターが無いぶん、その当然の事実を直視することができるのではないかと思うのです。
結婚しない、子供を作らないではなく、結婚できない、好きな人の子供が産めないという選択の余地のない立場にいて、それでも自分の心のままに生きるとはどういうことなのか。
負け犬女子必読の書です。
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
- 感想投稿日 : 2014年8月27日
- 読了日 : 2014年8月28日
- 本棚登録日 : 2014年8月27日
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