【本の内容】
拙い言葉でもいい、誤解を受ける言葉でもいい、伝えようとする必死さこそが想いを運んでくれるのです…。
ロリータ・ファッションを愛する作家の「僕」が出会った美少女モデル。
二人のピュアな恋は激しいスキャンダルとして世間から糾弾される。
携帯メールを取り入れたアバンギャルドな手法と、事実かフィクションかという謎が論争を呼んだ、乙女のカリスマが放つ「純愛小説」の進化形。
[ 目次 ]
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エッセイなのか、自伝なのか、はたまた小説なのか。
どれにも当てはまってどれにも当てはまらない不思議なお話。
「なんでこんな本出すんだよ」と怒り半分に読んでいたのだが、最後は涙しながら読んだ。
心がドキドキした。
ロリータファッション業界で絶大な力を持つ、ロリータファッションが大好きな作家がモデルの少女と恋に落ちる。
設定からして「その作家は嶽本野ばら本人!?」という疑惑を持たずにはいられない。
ロリータファッションに対する理解度、認識の低さによりファッションとしてのロリータは時にロリータコンプレックスと混同されるが、この小説の主人公である作家も例に漏れずロリータコンプレックスであるとしてマスコミによって吊るし上げられる。
そのロリータファッションを守ろうとする彼の姿はきっと野ばら本人なのだろう。
嶽本野ばらのロリータに対する愛がひしひしと伝わる、読むのがとっても苦しい作品。
ここまで何かを思うことができたら人間は幸せだな。
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
- 感想投稿日 : 2014年8月29日
- 読了日 : 2014年8月29日
- 本棚登録日 : 2014年8月29日
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