生命世界の非対称性: 自然はなぜアンバランスが好きか (中公新書 1097)

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  • 中央公論新社 (1992年10月1日発売)
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[ 内容 ]
地球上の動物は、外観上、おおむね左右のバランスがとれているが、それをアミノ酸や核酸といった分子のレヴェルで見ると、そのバランスは完全に崩れているのである。
このアンバランスは、身近なこととしては薬の効果や食物の味・香りの違いなどに現われ、一方、生命の起源や宇宙の非対称といった、より根元的な問題を解く鍵をも握っている。
本書は、生命体だけが持つ、この非対称性が何に由来しているかを探る壮大な試みである。

[ 目次 ]
第1章 右の世界、左の世界
第2章 対称とは、非対称とは―靴と靴下の原理
第3章 対称な生物界―マクロの世界
第4章 分子の世界
第5章 非対称な生物界―ミクロの世界
第6章 キラルな医薬品の開発
第7章 生物界はどのようにして完全に左右非対称になったのか―素粒子の世界、宇宙の非対称、そして生命の起源

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中公新書
感想投稿日 : 2011年4月5日
読了日 : 2011年4月5日
本棚登録日 : 2011年4月5日

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