思想史のなかの近代経済学: その思想的・形式的基盤 (中公新書 1456)

著者 :
  • 中央公論新社 (1999年1月1日発売)
3.25
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 40
感想 : 3
4

[ 内容 ]
近代経済学は、個々人や社会によって日々なされる経済活動を丹念に観察し、それを形式化することによって成立したのではない。
総体的経験から経済現象を切り離す意識、即ち「科学」の成立によってはじめて可能となった。
この科学的精神こそ啓蒙の哲学が明らかにした認識のあり方である。
―本書は近代経済学の思想的基盤と共に、解析力学から具体的にどのようにしてそれが生成したのかを検証し、その限界も明らかにする試みである。

[ 目次 ]
第1章 近代経済学をさかのぼる(経済学自身の発見 啓蒙の哲学 方法論的個人主義 ほか)
第2章 近代経済学を創造する(消費者の理論 生産者の理論 完全競争均衡の理論 ほか)
第3章 近代経済学を政治化する(完全競争と独占、独占的競争 理論経済学と政治経済学 産者の意思決定の分権化 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 中公新書
感想投稿日 : 2011年4月1日
読了日 : 2011年4月1日
本棚登録日 : 2011年4月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする