[ 内容 ]
幕末の危機に際して、優れた国家戦略を構想した会沢正志斎。
尊王攘夷を唱えつつ、抜本的な内政改革を訴えた彼の『新論』はけっして無謀な排外主義ではなかった。
むしろそのプラグマティックで健全なナショナリズムに学ぶべきところは大きい。
正志斎の思想の秘められたルーツを伊藤仁斎、荻生徂徠の古学に探り、やがてその実学の精神が福沢諭吉の戦略思想に引き継がれていることを解明。
隠された思想の系譜を掘り起こし、現代日本人が求めてやまない国家戦略の封印を解き放つ。
[ 目次 ]
第1章 消された系譜―古学・実学・水戸学(開国イデオロギーの呪縛;開国までの歴史 ほか)
第2章 伊藤仁斎の生の哲学(尊王攘夷論の導火線;解釈学 ほか)
第3章 荻生徂徠の保守思想(徹底したプラグマティスト;方法論 ほか)
第4章 会沢正志斎の自由主義(古学が生んだ戦略家;古学と水戸学 ほか)
第5章 福沢諭吉の尊王攘夷(実学を重んじたナショナリスト;福沢諭吉の国体論 ほか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ちくま新書
- 感想投稿日 : 2014年11月23日
- 読了日 : 2013年8月30日
- 本棚登録日 : 2014年11月23日
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