マルドゥック・スクランブルThe Third Exhaust (ハヤカワ文庫 JA ウ 1-3)

著者 :
  • 早川書房 (2003年7月1日発売)
3.92
  • (261)
  • (181)
  • (263)
  • (16)
  • (7)
本棚登録 : 1542
感想 : 143
4

ベル・ウィングの老獪さと凛然たる姿がやっぱり良い。格好いい女性に惹かれるのはいつものこと。
アシュレイの軽そうに見えてしっかりと持っているプライドであり、引き際の良さなんかは素晴らしい。
それになにより、“魅力的な女性”に変貌していくバロットの成長が、読んでいて嬉しくてしょうがない。

ブラックジャックのルールを知らないので勝負自体は少し分かりにくいところがあったのですが、それは私が知らないからなので仕方ないのです。
でも、バロットがウフコックと「二人」で戦っていくところは読み応え充分です。
殺す、殺さないの選択が無情にも突きつけられてしまうのがなんとも……。
最後のウフコックのとった姿が、この物語の答えに近いのかも知れないと、私はそう思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸書
感想投稿日 : 2009年1月30日
読了日 : 2009年1月30日
本棚登録日 : 2009年1月30日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする