おもしろかったなあ。
物理学者ってこんな風に世界を見てるんだ(まあ全員が全員ではないだろうけれど)。
文系の自分としてはそれだけでも新鮮。
「電車の混雑について」
日常でなんとなく感覚的にはそう感じていることを、計算式を使って合理的に計算し、その計算が合っているかどうかをわざわざ確認しに行くといういかにも科学者然とした態度が面白い。文系人間は推論はしても計算式は立てないと思う。
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
AIの発達した現在なら、ここに書いてあることをより洗練された方法で、より精密かつ具体的に行うことが可能ではないだろうか。
「天災と国防」
書かれたのが昭和9年だから、国防の観点は置いておくとしても、天災について書かれたことは東日本大震災を経た現在でも十分に通用する。逆にいうと、人間ってなかなか成長しないんだなあ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
随想・エッセイ
- 感想投稿日 : 2020年3月3日
- 読了日 : 2020年3月2日
- 本棚登録日 : 2020年3月2日
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